日常

さくらももこさん遺作フェアの件(さくら日和より)

お世話になっております。
先日、「ちびまる子ちゃん」や「コジコジ」で有名なさくらももこさんが亡くなりました。
53歳とまだ若いのに、乳がんで亡くなったとのことです。
私も、日曜日の18時からじゃ「ちびまる子ちゃん」をみて育ったので、さくらももこさんの訃報を聞き、淋しく思いました。

漫画家のさくらももこさんですが、エッセイ集も数冊出版されており、大変面白いです。
何冊か、持っているので久々に読み返してみると興味深いお話がありましたのでご紹介させていただきます。

「さくら日和」というエッセイ集の1話目に「お兄ちゃんのスカウト」という藩士があります。
この話は、さくらここもさんが離婚するころのお話で、色々な事務仕事を手伝ってくれたお兄ちゃんをさくらプロダクションにスカウトする話です。
このお兄ちゃんは、さくらさんの友人の賀来千香子さんの兄でセゾングループで働く優秀な男です。

この話の中で興味深いのは、さくらさんがお兄ちゃんを勧誘する際に発言している内容です。
一部、引用させていただくと、
「お兄ちゃん、セゾングループから比べれば、さくらプロダクションじゃ非力なちっぽけな会社です。しかし、お兄ちゃんが定年を迎えるまでのあと二十五年ぐらいは、どうにかお兄ちゃんの過程を不幸にしないで運営できると言わせていただきましょう。印税です。もしも私がここで死んでも、さくらプロダクションには印税が入るんです。
~中略~
もしも私が死んだら、書店では一応”さくらももこ遺作フェア”というのをやってくれるでしょう。
~中略~
没後五年フェア、没後十年フェアと、節目ごとの没後フェアに全力を注いでいただければ、どうにかさくらプロダクションも細々と運営して行けることでしょう」

さくらももこさんは、お兄ちゃんをさくらプロダクションへ引き抜くために、自身が死んだ後の話をしています。
会社の信頼性のアピールのために、自身が死んだ場合の話をするというのはユニークだと思います。(実際、さくらさんあっての会社なので仕方ないかもしれませんが)
さくらさんが亡くなったこれからのさくらプロダクションは、さくらさんの思いの通りに細々と続いていくのでしょうか。
まずは、さくらももこ遺作フェアが開催されているかどうかを確認してみようと思います。

最後になりますが、さくらももこさん、楽しい作品をたくさん残していただきありがとうございました。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。