感想

星野源の泣ける歌を紹介します

星野源の楽曲が全曲ストリーミング配信されました。
私は星野源の曲が好きでよく聞くのですが、アルバムは買いますがシングルは買っていないので、今回の配信で知らなかった曲を聞くことができて嬉しく思います。

「SUN」や「恋」などの楽しい曲が有名な星野源ですが、泣ける歌もあります。
むしろ過去のアルバムを聞くと、暗めな曲が多いです。

私は最近のノリノリ星野源も好きですが、過去の心に闇を抱えた感じの星野源もいいと思います。
今回ストリーミングの機会に過去の星野源を思い出して、特に泣ける歌を3曲紹介します。

1.ストーブ

2011年にリリースされたアルバム「エピソード」に収録されているこの曲。
歌いだしは「そろそろ、ストーブをつけるころ」ですが、ここで言うストーブは暖房器具ではありません
歌詞は「小窓のあなたも煙になる」と続きます。
続けて聴いていくと「別れの言葉」「泣くだけ従妹」「通夜」と葬儀を連想させる言葉が続きます。
そうです。ここで言うストーブは火葬のことを指しているのです。
「別れの言葉は喉の中」
「長く続く日々の景色が変わるよ。見えぬ明日、足がすくみうつむけば、見覚えある気配が手を引くよ」
「固く閉じた扉、開いておはよう。残る君のかけらそっと拾うよ」
「あとひと月半はデートもしまくり」
「細く伸びる煙、両手を合わせて君の入れ物に、またねさようなら」

火葬をストーブということで、死が重々しいものではなく伝わってきます。
しかし、軽々しいわけではなく、大切な人との別れに際した感情が共感しやすいレベルに落とされているなと思います。
簡単な言葉で情景が想像しやすく、思わず泣けてくる素晴らしい歌だと思います。

2.地獄でなぜ悪い

2015年にリリースされたアルバム「YELLOW DANCER」に収録されています。
同名の映画主題歌であるこの曲は、ホーンやストリングス、ピアノが入り乱れるどことなくジャズテイストの楽曲です。
映画の評価は賛否両論な感じですが(私はノーコメントです。興味がある方はU-NEXTで見ることが出来ます無料トライアル実施中!<U-NEXT>)この曲は、間違いなく素晴らしいです。

ノリの良い、勢いのある旋律に乗せて、力強い歌詞が歌われます。
「嘘で何が悪いか、目の前を染めて広がるただ地獄を進むものが悲しい記憶に勝つ」
「作り物で悪いか、目の前を染めて広がる、動けない場所からいつか明日をつかんで立つ」
「嘘でできた世界が目の前を染めて広がる、ただ地獄を進むものが悲しい記憶に勝つ」
「作り物だ世界は、目の前を染めて広がる、動けない場所から君を同じ地獄で待つ」

この世の中は世知辛いです。
普段、当たり前だと思っていることが一転して特別になることが往々にしてあります。
星野源は、くも膜下出血によって静止の境を彷徨ったことがあり、その時に生まれたのがこの楽曲といいます。
自分が生きているということが、明日になると「当たり前」ではなくなるかもしれない。
何が本当で、何が嘘なのか。人間関係、仕事など辛いことが多いこの世の中は地獄のようです。

ですが、地獄だからと言って前に進むことをやめてはいけません。
地獄を進むものだけが過去を乗り越えることが出来るのです。
地獄を進んだ先にはきっと、ともに歩むことが出来る同士が待っているのでしょう。
辛いことから目を背けずに立ち向かう力強さに泣けます。

3.老夫婦

2010年リリースのアルバム「ばかのうた」に収録されています。
非常に短い楽曲で、約2分の歌でその内半分は「ラララ・・」です。

タイトルの通り、老夫婦を歌った曲です。
「おじいさんは一人暮らし、おばあさんは雲の上」
「おじいさんは歩いてゆく、おばあさんの好きな場所」
「何もないし、何もしない。ただ来てみただけさ。ボケたふりしただけさ」

もう何も言うことはありません。
おじいさんとおばあさんの積み上げた時間に思いを馳せて泣きましょう。

ちなみに、星野源が所属したインストゥルメンタルバンド「SAKEROCK」でも同名の曲を演奏しています。
こちらは、ほのぼのした印象でセットで聴くのもいいなと思います。

終わりに

3曲紹介させていただきました。
日々、気分は刻一刻と変わります。
その時の気分に合わせて聴きたい音楽は違うと思います。
少し気持ちが沈んだ日には、泣ける曲を聴いて泣いてみるのもいいと思います。
思い切り泣いて気持ちを切り替えて、前を向きましょう。
今回紹介した3曲、ぜひ聞いてみてください。
色んなサイトで聴けるようです⇒リンク