audibleで聴取 視聴日:2022/7/18
タイトル:最新科学から最高の人生を作る方法 THE THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福
作者:樺沢 紫苑
出版社:飛鳥新社
長距離のドライブをしたのでaudibleで通して聞きました。
一度聞いただけなので詳細は覚えていない&多少の勘違いはあるかもですが、印象に残った箇所を備忘録的に残します。
幸福論などの考え方ではなく、幸福になるための方法について科学的に解説した本でした。
作者の樺沢氏は、脳科学に詳しい精神科医とのことでホルモンの働きから脳科学的に幸福を分解し、精神科医として経験から一般人の考えを踏まえて幸福になる方法を説明しています。
幸福とは
幸福を感じる際には特定の脳内物質が分泌される。分泌される脳内物質によって幸福を分類すると、大きく3つに分類できる。
①セロトニン的幸福 ②オキシトシン的幸福 ③ドーパミン的幸福
3つの幸福にはそれぞれ特徴があり、まずはセロトニン的幸福を求め、次にオキシトシン的幸福を満足し、最後にドーパミン的幸福を求めるという順番が重要。⇒作者は幸福の三段重と呼んでいた。
始めに積み上げるべきセロトニン的幸福とは
セロトニンは心と体が健康である時に分泌される脳内物質である。
具体的には、天気が良くて気持ちが良いというような気持の時に分泌される。
心と体が健康に保たれていないと、他者との交流や娯楽も楽しむことが出来ず、いくらお金を持っていても満足することが出来ないことから、第一に積み上げるべき幸福といえる。
幸福感が長続きしやすい。
第二に積み上げるべきオキシトシン的幸福とは
オキシトシンは他者とのつながり(愛)を感じた時に分泌される脳内物質である。
家族や恋人、友人との交流(人に親切な行動をしたり感謝したり)によって分泌される。
幸福感が長続きしやすい。
最後に積み上げるべきドーパミン的幸福とは
ドーパミンは成功を感じた時に分泌される脳内物質である。
目標を達成した・勝負に勝ったなどによって分泌される。
セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福とは違い幸福感が長続きせず、慣れることでより大きな幸福を求めるようになることが特徴。
成長のために必要な物質であるが、コントロールが出来なくなると依存症の原因物質となる。海外では依存症の原因物質としての認識が広がっている。
幸福になるためには
一般に想像される幸福はドーパミン的幸福であることが多いが、実はドーパミン的幸福を始めに積み上げることは難しい。
ドーパミン的幸福を追い求めることで心身の健康を損なう人が多いが、セロトニン的幸福やオキシトシン的幸福を持っていればドーパミン的幸福を追う中で挫折を感じた場合にも立ち直ることが出来る。
まずは、心身の健康を作り、他者との良い関係性を築き上げたのちにお金や地位を求めることが重要。
<オススメ行動>
セロトニン的幸福:朝散歩、ポジティブ日記
オキシトシン的幸福:親切日記、感謝日記
ドーパミン的幸福:数字だけを求めるのではなく、相手への感謝を意識
⇒ドーパミン的幸福のみではなくオキシトシン的幸福も合わせて得られるように
感想
「幸福って人それぞれだよね」とか、「信じる者が幸福になります」みたいな概念ではなく、脳の働きから幸福をとらえているため、幸福になるため方法を具体的な行動に落とし込めている点が興味深いと思いました。
また、幸福になるための行動は少し意識を変えればよかったり、少し継続すればよかったりという感じであまりハードルの高いものではないので、自分も幸福になることが出来そうだという考えにさせる本だと思いました。
なかなか世知辛い世の中ですが、こんな時だからこそ人の考えに流されるのではなく、自分の幸福についてじっくり考えてみるのもいいかなと思いました。
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